バイク選びで「足つき」を重視する方は多いはずです。信号待ちや駐車場での取り回し、立ちゴケ防止など、足つきの良さは安全に直結するポイントです。
足つきの良し悪しはシート高だけで決まりません。シート幅、サスペンションの沈み込み、車体のスリムさが総合的に影響します。カタログスペックのシート高が低くても、シートが幅広いと足が開いて地面に届きにくくなります。
この記事では、実際にまたがったときの足つき性能を重視して、排気量別におすすめモデルを紹介します。身長160cm前後の方でも安心して乗れるモデルを中心にピックアップしました。

足つきに影響する5つの要素
バイクの足つきを決める要素は、シート高の数値だけではありません。以下の5つが複合的に影響します。
| 要素 | 影響度 | 解説 |
|---|---|---|
| シート高 | 大 | 数値が低いほど足が着きやすい。750mm以下がローシートの目安 |
| シート幅 | 大 | 幅が狭いほど足がまっすぐ下りるので、シート高以上に足つきが良くなる |
| 車両重量 | 中 | 軽い方が停車時の安定感が高く、片足でも支えやすい |
| サスペンションの沈み込み | 中 | 体重で沈む分だけ実質シート高が下がる |
| ステップ位置 | 小 | 足の置き場が前寄りだと足つき時にスムーズに足を下ろせる |
特にシート幅の影響は見落とされがちです。同じシート高780mmでも、ネイキッドとアドベンチャーでは足つきの印象がまるで違います。必ず実車でまたがって確認しましょう。
【シート高700mm以下】圧倒的な足つきの低シートモデル
ホンダ レブル250 / レブル500(シート高690mm)
足つきの良さで選ぶなら、まず候補に入るのがレブルシリーズです。シート高690mmは量産バイクの中でトップクラスの低さ。身長150cm台の方でも両足べったりで安心です。クルーザースタイルなのでシート幅も細身で、数値以上に足つきが良好です。
ヤマハ ドラッグスター250(シート高670mm)
アメリカンクルーザーの代表格です。低いシート位置とフォワードコントロールの組み合わせで、ゆったりとした乗車姿勢が取れます。生産は終了していますが、中古市場では人気が高く、状態の良い個体も見つかります。

【シート高750mm前後】バランスの良い標準モデル
ホンダ CB250R(シート高795mm)
軽量コンパクトなネイキッドモデルです。シート高は795mmとやや高めに見えますが、シートが細くスリムな車体のおかげで実際の足つきは良好。車両重量も約144kgと軽量で、取り回しのしやすさは抜群です。
スズキ SV650(シート高785mm)
Vツインエンジン搭載の650ccネイキッドです。車体がスリムでシート幅が細いため、シート高の割に足つきが良いと評判のモデル。パワーも十分で、長く乗り続けられるバイクです。
カワサキ Z400(シート高785mm)
並列2気筒400ccのスポーツネイキッドです。シートは薄めでスリム。車両重量は約166kgと軽く、取り回しも良好です。スポーティーな走りと足つきの良さを両立したいならチェックしてほしいモデルです。
【大型バイク】足つきが良い大排気量モデル
ホンダ レブル1100(シート高700mm)
1100ccの大排気量ながらシート高700mmという驚異的な低さを実現したクルーザーです。DCT(デュアルクラッチトランスミッション)モデルならクラッチ操作も不要。大型バイクの足つきに不安がある方にとって、救世主的な存在です。
ヤマハ ボルト(シート高690mm)
空冷Vツイン950ccのクルーザーです。レブルと同等のシート高で、大型バイクとは思えない足つきの良さ。ボバースタイルの無骨なデザインも魅力的です。中古市場で手頃な価格で見つかることも多いです。
ハーレーダビッドソン ストリート750(シート高720mm)
ハーレーの中で最も足つきが良いモデルの一つです。コンパクトな車体と低いシート高で、ハーレーに乗りたいけど足つきが不安という方に最適。生産終了モデルですが、中古市場では比較的手頃な価格帯で取引されています。

足つきを改善するカスタム方法
気に入ったバイクのシート高が少し高い場合でも、カスタムで改善できるケースがあります。
ローダウンリンク
リアサスペンションのリンクを交換して車高を下げる方法です。10〜30mm程度のローダウンが可能。比較的手軽で費用も安めですが、バンク角が減るので注意が必要です。
ローシート
純正シートよりもクッションが薄い「ローシート」に交換する方法です。メーカー純正のローシートオプションがあるモデルも多いので、まずは公式サイトで確認してみてください。
サスペンションのプリロード調整
リアサスのプリロードを最弱にすることで、体重での沈み込みを大きくする方法です。工具一つで調整できるモデルが多く、コストもかかりません。
ローダウンカスタムはバンク角やサスペンションのストロークに影響します。過度なローダウンはコーナリング性能や乗り心地の低下につながるので、信頼できるショップに相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 片足しか着かないバイクは危険ですか?
A. 片足べったりなら問題ありません。多くのライダーは停車時に左足だけ着いています。ただし両足のつま先も着かないレベルだと、立ちゴケのリスクが高まるので避けた方が無難です。
Q. シート高何mmまでなら大丈夫ですか?
A. 身長による目安は以下の通りです。身長155cm→シート高740mm以下、身長160cm→シート高770mm以下、身長165cm→シート高800mm以下。ただしシート幅や車体形状で変わるので、あくまで参考値です。
Q. アドベンチャーバイクは足つきが悪いですか?
A. 一般的にシート高が高め(830〜850mm)のモデルが多いです。ただしローダウン仕様やローシートオプションを用意しているメーカーも多いので、諦めずに確認してみてください。
Q. ブーツで足つきは変わりますか?
A. 変わります。バイク用ブーツはソールが厚めのものが多く、1〜3cm程度のプラスが期待できます。Webikeで厚底のライディングブーツを探してみるのも手です。
Q. 足つきが良いスポーツバイクはありますか?
A. カワサキ Ninja400(シート高785mm)やヤマハ YZF-R25(シート高780mm)は、スポーツバイクの中では比較的足つきが良好です。シートが細いのでスペック以上に足が着きやすいです。
Q. 中古車を選ぶときに足つきで気をつけることは?
A. サスペンションがへたっていると足つきが良くなることがありますが、それは劣化のサインです。逆に社外サスに交換されていて車高が上がっているケースもあるので、グーバイクで現車を必ず確認しましょう。
まとめ:足つきは数値だけで判断せず実車で確認しよう
- シート高だけでなく、シート幅・車両重量・サスの沈み込みが重要
- シート高700mm以下ならほぼ誰でも安心の足つき(レブルシリーズ等)
- シート高780mm前後でもスリムな車体なら足つきは良好
- 大型でもレブル1100やボルトなら足つき抜群
- ローダウン・ローシート・プリロード調整で改善も可能
- 必ず実車にまたがって、自分の体格での足つきを確認すること
足つきの良いバイクは安心感が違います。特に初心者の方は、足つきを最優先にバイクを選んでください。気になるモデルがあればディーラーや販売店で実際にまたがって、バイクブロスの試乗レポートも参考にしながらじっくり選びましょう。


